あらすじ
若い部下の奥さんと不倫関係になった俺は、彼女との一泊旅行を画策する。初めて過ごすゆったりとした時間。西日に染まる和室で、夕食までの時間を使って、俺はねっとりクンニで彼女に奉仕する。
※約4200文字
温泉宿で不倫旅行
普段は必ずシャワーを浴びてから交わるが、今日は我慢できなかった。畳の上に彼女を押し倒した。
「ちょっとぉ、汗かいたしダメぇ…」
部屋に差し込む西日が、ツン、と上を向いた2つの小高い丘をオレンジ色に染める。唇を重ね、シンプルな白いニットの上からそれを揉むと、食い込んだ指先をやんわり跳ね返してくる弾力。
「だからイヤっ…」
抵抗されたが止まらない。
ニットをやや強引に脱がせ、すかさずブラを外す。
ぷるん、と現れたおわん型のおっぱいもオレンジ色に染まった。
「んっ、ダメって言ってるのにぃ……」
「おまえと初めての旅行、どんなにこの日を待ち望んだことか」
「それは私だって……」
西日のまぶしさに目を細める彼女の腕を取り、バンザイの格好をさせた。
くっきり浮き出た鎖骨と、きっちり剃り上げた腋のくぼみを舐め回し、豊かなおっぱいを手と口でたっぷり可愛がり、彼女が高じてきた頃、俺は頭を少しずつ彼女の下半身へ移動させていった。
途中で遭遇したヘソのくぼみにグリグリ舌先を押し込むと、
「んっ~〜…」
彼女の口から切ない声が漏れた。
さらに下へ降りていく。
ほんのり肉づいた下腹部を舌先でなぞりながらスカートをたくし上げる。ファサ、と柔らかい音と共に面積が少ない白のショーツが露わになる。三角地帯がショーツの上からこっそりハミ出していた。
「このショーツ、見たことないな。おニューか?」
「信じられない…! そういうこと、普通聞く?」
彼女は本当に驚いたようだ。同時に機嫌を損ねたようだ。目を見開いた後、ぷい、と横を向いてしまった。
「ごめん、悪気はなかったんだ」
「知らないっ…!」
拗ねる彼女のメコ筋を、意表を突くように指でなぞった。
「あんっ!」
じわぁ。ショーツを縦に走る筋に沿って愛液がにじんだ。すでにたっぷり湧き出しているようだ。
いつも濡れやすい彼女ではあるが、普段より量が多い気がする。指先に伝うゼラチンのようなタプタプした感触に胸が踊る。
「せっかく2人きりでゆっくりできるんだ。機嫌を直してくれ。今から俺はおまえの犬だ。夕食まで、舐めて舐めて舐め尽くしてやる。おまえが大好きなクンニだ。もういい、って音を上げてもやめないぞ」
すると彼女は薄い笑みを浮かべ、抗議の声を上げた。「下品! さいてー! 私、大好きなんて言ってないもん!」
普段、俺たちは月に2回か3回程度しか会えない。
なぜなら俺たちには別々の家庭があるからだ。つまり不倫。彼女は俺の若い部下の奥さんだった。
最低最悪の上司だと思う。道ならぬ恋にもほどがある。人の道を外れたケモノ道。だから俺は犬にだってなれるのだ。
俺は仕事の合間、そして彼女は家事の合間。
人目を盗んで続ける危険な関係は、お互いの都合が合致するチャンスが少ない。会えば必ずラブホテルで体を重ねる。しかも休憩の短時間。
シャワーは浴びるが、備え付けのボディーソープは使わない。髪も洗わない。時間もないし、痕跡を残すわけにはいかない。
慌ただしく始める前戯にはタイマーをセットする。本当だ。10分と決めている。粘膜を舐めて、舐められての前戯はアッという間に終わる。
ゆっくり愛し合うことのできない体だけの関係。決して本望ではない。俺は本当に彼女を愛しているのだから。
だから、今回の旅行は俺が仕組んだ。
土日をまたいだ1週間の出張に彼女の旦那である部下を同行させた。同時に彼女を、出張先から電車で1時間ほどの場所にある温泉宿に誘い出していた。
金曜の夜の町に部下を連れ出し、酔わせ、「たまにはハメを外せ」と金を握らせ風俗に送り込んだ。
その翌日、つまり今日だが、二日酔いでダウンしている部下を置いて俺は彼女が待つ温泉宿へやってきた。と、こういう次第である。
彼女とゆったりした時間を過ごしたい。その一心だった。心ゆくまで愛し合いたかった。
つくづく俺は――。
最低最悪の男だ、と胸のうちでつぶやきながら彼女に両膝を立てさせた。むっちり膨れた股間が無防備になった。
触れるか触れないか、という強度
立てた両ヒザの中心に手を差し入れ、メコ筋を幾度かなぞって彼女をビクつかせた後、さらにタプタプになったふくらみを直接触れたくなった。
ショーツに手をかける。
「シャワー浴びさせて!」と彼女は最後の抵抗を見せたが、無駄な抵抗だ。
快感に支配されかけている彼女だって本気で俺を押し退けることはできない。ゆっくりショーツを脱がせたら、粘度の高い愛液が糸を引いた。
その瞬間。
もわっ、と鼻腔の奥まで染み込んでくるメスの匂い。ラブホテルでの前戯で嗅ぐそれとは質が違う。1日分の汗と埃が混じった発酵臭。チーズに似た匂い。
加えて興奮の度合いが高いのだと思う。女性はより興奮すると、愛液の粘度が上がる。ホルモンの分泌量が違うのかもしれない。オスをおびき寄せるために、匂いも強くなる。自らコントロールできない生体反応。
自然の摂理だ。なら、お互いケモノになればいい。時間はたっぷりある。
俺は彼女の赤黒くテカった裂け目に顔を近づけた。恥丘に茂る密林に鼻先が当たると匂いは濃くなった。
まだ直接は触れず、ヒクヒクとうごめく裂け目に息を吹きかける。
「あんっ、やっ!」
きゅっ、と裂け目の下部にある膣口がすぼんだ。さらに息を吹きかけると、
「やんっ、何してんのよぉ~!」
彼女は戸惑いと歓喜が入り交じった艶っぽい声を出した。それと同時に愛液がドクッとあふれ、彼女のもう1つの口、肛門にまで伝って淫らに濡らした。
固く尖らせた舌先を、裂け目の上部にある愛らしいクリトリスに近づける。そっと、そっとだ。そして触れるか触れないか、という強さで触れた。
「ひあっっ!」
彼女の体が弾ける。
「やっ、何なのぉ!」
今までのせせこましい前戯では披露できなかった舌先の微妙なタッチ。同じ強度を保ちながら、濡れ蒸れた裂け目の至るところをタッチする。
大陰唇(だいいんしん)から小陰唇(しょういんしん)のビラビラへ。ビラビラから飛んで肛門へ。そして戻ってクリトリス。触れるたびに彼女は体を弾けさせ、反り返らせ、大きな声でよがった。
「ダメダメダメ、んっ、アンっ! イヤぁぁっ! もうダメ、はぁっ!!」
たまらなくなった彼女の太ももに頭をぎゅっ、と挟まれる。白い太ももはヒヤッとして気持ちよかった。
「ンっ……何なのコレぇ…」
彼女の息は荒い。
どうやら未経験の感触だったようだ。旦那も、彼女が結婚するまでの男も、この微妙な触れ方を彼女に与えてこなかったらしい。何となく誇らしい気持ちになった。
刺激は強ければいい、というものではない。強弱が大切だ。あまり効かない女性もいるが、彼女にはてきめんだった。
そして――。
舌も疲れてきたことだし、俺は”強”に転じることにした。
ビラビラを唇で挟み、引っ張った。
「あぁんっ!」
意表を突かれた彼女の体がビクリと震える。俺は攻撃の手を緩めない。膣口と肛門の間にある会陰(えいん)に舌先をグリグリと押し込み、同時に肛門を指でさすった。
「あっ、んっ! そ、そこはイヤッ…!」
もちろん無視だ。
ヒクヒクと閉じたり開いたりを繰り返す肛門をさすりながら、裂け目に舌を這わせる。
たっぷりの愛液の中、舌を泳がせる。匂いも強ければ味も強い。肉の味がほのかに混ざっていた。
とめどなく湧き出る分泌液も彼女の細胞からできているのだ、と思うと愛おしさが募る。
舌先を愛液の奥に沈める。膣口をまさぐり、裂け目を大きくなぞる。鼻の頭にも愛液が付着した。
ピチャピチャ音を立てて舐めた。犬が水を舐めるように。彼女を駆り立てるため、なるべく大きな音が出るように。
クチュクチュクチュ、ピチャピチャ、チャプ――。
「アッ、アアッー! いいッ! アンッ、そこ、ダメ、イっ…ちゃう…!」
痙攣が激しくなってきた。デタラメに舌をかき回しながら、指でクリトリスを包む包皮を根元まで剥いた。
すっかり顔を出したそれを舌先で弾いた。
「ひゃっ! ハァンっ!」
大きくのけ反った直後、彼女の股関節が筋張った。ドクッ、と大量にあふれ出した愛液は、ひときわ味が濃い。彼女の内臓の奥で醸成されたモノなのだと思った。
もう1度裂け目全体に舌を這わせる。ビラビラを唇でつまむ。肛門も舐める。鼻先でクリトリスを突く。
「あぁんっ、ダメぇ! おかしくなっちゃうぅぅ!! アァッ!」
彼女はクリトリスをヒクつかせながら俺の頭を掴み、髪の毛をわしゃわしゃかき回す。そろそろだ、と思った。だから俺は最後にクリトリスを吸い上げ、舌で強く弾いた。
「イヤァァァっ!」
そして、悲鳴を上げる彼女の全身に走る激しい痙攣――。
彼女は達した。それでも俺はクリトリスへの刺激を継続した。膨張したそれを震わせた舌でレロレトと何度も弾いた。
「ダメ、ダメダメぇ! 離して! もうイったのぉっ!」
知っている。だからこそ止めないのだ。
俺は犬だ。加減なんて分からない。
のたうち回る彼女の太ももに頭を叩かれた。彼女は両手を使って俺の頭を押し退けようとする。
それでも食らいついた。舌で弾くだけではなく、イったばかりで敏感になり過ぎているクリトリスを吸って震わせた。
「ヒィィィッーー!」
その直後、2度目の激しい痙攣が彼女を襲った。
彼女は必死に身をよじり、細腕から渾身の力で俺をとうとう押し退けることに成功した。
しかし満足だ。彼女を2度もイカせることができたのだ。俺は立ち上がった。鼻の頭にメスの濃厚な匂いが残っていた。
畳の上で体をビクつかせ、放心状態の彼女を眺めた。
半開きの唇から、ひっきりなしに漏れる息。
彼女の全てを愛おしいと思った。
部屋の電話が鳴った。夕食のコールだ。
「絶対……」と彼女は呼吸を整えながら言った。「絶対、後で仕返ししてやる……」
胸躍る言葉でしかなかった。今夜の交わりで、彼女は俺にどんな仕返しをしてくれるのだろう。気がつけば、窓の外はすっかり暗くなっていた。
大丈夫だ。時間は朝までたっぷりある。
美味しい夕食を食べ、温泉に浸かり、リラックスした彼女と過ごす濃密な時間に思いを馳せながら、俺は受話器を持ち上げた。(おわり)
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