あらすじ
善意で姉からあずかった姪っ子。我が子のように健やかな成長を願ってきた美由紀。そんな彼女に、まさか自分が欲情するなんて思わなかった。足裏を目の当たりにした瞬間、俺の中で何かがはじけ飛んでしまったのだ!
※約4100文字
姪っ子の入学式前夜
最初は善意だった。
長期の海外出張に赴くという姉から、姪っ子の美由紀をあずかることにしたのは――。
「ねえ、叔父さん。どう? 似合う?」
「いいから食べちゃいなさい。みそ汁冷めちゃうから」
「だってこの制服、可愛いんだも~ん♪」
明日、私立学園の入学式を控えている姪っ子は、その制服をいたく気に入ったようだ。夕食の準備が整ったというのに着替えてきて、スカートをひらひらさせている。
確かに可愛い制服だ、と高木伸吾(たかぎしんご)は思う。
淡いブルーを基調としたタータンチェックのスカートにグレーのブレザー。美由紀が動くたびに、まだ控え目な胸のふくらみがチラチラと見える。赤い首のリボンも印象的だ。
まだ制服に着られている感はあったが、初々しさの中にほんのり混じる色気。この年代の女の子だけがまとうことのできる透明感。
彼女のそんな貴重な瞬間を共に過ごすことができる高ぶりみたいなものを、高木は確かに感じていた。
「美由紀、入学おめでとう」
「ありがとう! 叔父さん!」
「美由紀の好きなシュークリーム買っておいたから」
「ホントに!?」
「ささやかだけどお祝いだ。だから早く夕食、食べちゃいなさい」
「は~い!」
高木は美由紀とコタツで向かい合う格好で、夕食を摂り始めた。
「ねえねえ、叔父さん。明日の入学式来てくれるんだよね?」
「もちろん。姉さんにもそう頼まれてる。美由紀は明日のために、お母さんの出張について行かなかったんだもな」
「だってさ、憧れの学園だったんだ。めっちゃ勉強頑張ったもん!」
「お母さんと離れて寂しくないか?」
「そりゃぁ、ちょっとは。でも叔父さんがいるから平気!」
「あ、ご飯こぼした! 制服汚れちゃうぞ。着替えてきなさい」
「大丈夫大丈夫、次からは気を付けるから!」
ころころと笑う美由紀の口から、また米粒がこぼれた。彼女にはまだ幼さが残っていた。
中年の一人暮らしに突如訪れた、ぱっと花が咲いたような生活。仕事帰りに一杯引っかけることもなくなった。美由紀と一緒に食事を摂るのが何よりの楽しみになったからだ。
身に余る幸せを感じていた。美由紀が可愛くて仕方がなかった。
「ごちそうさま~♪ シュークリーム食べていい?」
「食べ終えたばかりだろ? まだ入るのか?」
別腹だよ、と言いながら美由紀は立ち上がり、冷蔵庫へ向かう。その後ろ姿を、高木はじっとり見つめた。
細い背中。はずむツインテール。無防備なうなじ。
視線を下にずらすと、軽やかに揺れるスカートに隠された豊かな尻。ヒザ下までのソックス。見え隠れするムッチリした太もも。
姉さんごめん。
高木は胸の中でつぶやいた。本当の本当に最初は善意だったんだ、と目を閉じる。
足裏のエロティシズム
美由紀のことは赤ん坊の頃から知っている。幼稚園、小学生、中学生と、折に触れるたびに、その成長を我が子のように喜んだ。しあわせを願った。結婚式で晴れ姿を拝むのを夢見た。
だからまさか、姪っ子である美由紀に!
欲情するなんて姉さんからあずかった時には思いもしなかった。
数日前のことだ。
風呂上がりにTシャツとショートパンツというラフな格好で、彼女が爪を切っているのを目撃した時、危うい感情がはじけてしまった。
きっかけは足裏だ。反り返った指のせいで土踏まずの皮膚が伸びてピンと張っていた。踵から指の付け根にかけての奇妙な曲線に胸が騒いだ。
テレビを見るふりをしながら姪の足裏をチラチラ盗み見た。見れば見るほど奇妙な形に思えてきて、気がつけばアソコが固くなっていた。
高木が女の足裏に性的興奮を覚えるようになったのは、中学校のプール以来だ。普段見ることのできない足裏を、恥ずかしげも無くさらけ出している女たちの様子が滑稽に思え、同時にひどく興奮したことを覚えている。
美由紀のソックスをこの手で脱がし、足裏をくすぐったり揉んだり舐めたりしたい。
高木は、その背徳感が伴う劣情を抑えることができなくなっていた。
「ふう~、さすがにお腹いっぱい!」
その声で我に返ると、美由紀が畳の上で仰向けになっていた。
「もう食べたのか?」
「う~ん、さすがに食べ過ぎちゃったかな。叔父さんが3つも買ってくるから」
「人のせいにするな。太るぞ」
「若いから平気だもんね!」
唇をとがらせつつ、美由紀はお腹周りを手で触れた。そしてつぶやいた。「やっぱやばいかな……」
美由紀の下腹はぺったんこだ。全くやばくはないが、高木はあおった。
「シュークリームのカロリーは高いぞ。3つも食べたら1000キロカロリーくらいには少なくともなるぞ。明日の入学式はぽっこりお腹だな。せっかくの制服が台無しだ」
「叔父さんのいじわるー!!」
「消化にいいツボが足の裏にあるんだ。マッサージしてやろうか?」
「ホントに? マジお願い。ぽっこりやだ!」
「なら、そこにうつ伏せになれ」
美由紀は疑いもせず、素直にうつ伏せになった。とくん、と胸が鳴った。興奮でノドがカラカラになった。
「早くぅ~!」美由紀は足をパタつかせる。チェックのスカートの奥にある白い布きれがチラリと見えた。
念願の足裏マッサージ
はぁ――はぁ――
荒くなる息をどうにか飲み込み、美由紀の足のそば、美由紀の真後ろの位置に両ヒザをついた。
「はい、叔父さんお願い」
目の前に、ソックスに包まれた足裏がある。催促するように足首をクリクリ動かす。
「脱がすぞ」
声が震えないよう注意しながら、高木は美由紀の右足ソックスに手をかけた。そして、ゆっくりと脱がせ始める。
ナイロンが美由紀の白い肌を滑る感触と、少し蒸れた匂い。彼女が風呂に入る前でよかったと、高木は心の底から思った。1日の疲れと汗と汚れが染みついた若い女の足に触れる悦び。
「ちょっと、くすぐったいから早くしてよ~」
「ああ、悪かった」
もっとゆっくり脱がせたかったが、怪しまれたらまずい。そう思った高木は足首まで脱げていたソックスを一気にはぎ取った。もわっ、と生温かい空気が顔にかかった。
はぁ――はぁ――。
見るからにスベスベの足裏。密集した血管が透けて見える。小指と薬指の間には、少しチリがたまっていた。ほのかに酸っぱい匂いがした。
「痛かったら言えよ」
「イタタタタっ!」
「まだ触ってないぞ」
「痛いのやだー!」
美由紀は、高木の邪心など知らずにはしゃいでいる。片方だけソックスが脱げた状態というのもそそる。ヒザ下にくっきり刻まれたゴムの跡も、興奮をよりいっそう際立たせるばかりである。
このままむしゃぶりつきたかったが、さすがにそれは出来ない。
それでも高木は美由紀の!
念願の足裏に!
触れた。触れた。触れた。つかんだ。少し湿り気を帯びていて、温かい。土踏まずを親指でグッと押しながら顔を近づけたら、匂いが強くなった。
「んっ…それ、いい…」
美由紀が声を漏らす。まるで愛撫されている時のような響きだ。強弱をつけて土踏まずを押した。踵も押した。指の付け根も押した。
「あんっ、叔父さん、やばい…」
やばいのは高木の方である。イチモツはすでにガッチガチで、そそり立っている。美由紀はうつ伏せのまま、丸めた座布団に顔を埋めた。
頭の中でパチン、と何かがはじける。生まれ出た悪魔が、チャンスだ、とささやいた。
チャンスだ、美由紀は自ら視界を覆ってしまった、ある程度のことをしてもバレないぞ、チャンスだチャンスだチャンスだ。
「もっといいツボ押してやるからな」
「今でも十分気持ちいいよ。生き返る。叔父さんプロですか? って感じ」
「指圧の心は母心」
「何それ」
高木は美由紀に察知されないよう、ズボンのジッパーをそっと下ろし、イチモツを取りだした。用心しながら美由紀の足裏に近づけ、そして、裏側で踵に触れた。イチモツはビクンと跳ね、美由紀の足裏を叩いた。
「やんっ、何の技? 何か変な感じ!」
「だから母心だ。強弱が大事なんだ。そのままの体勢でいるんだぞ?」
「うん、分かった!」
半分立ち上がり、相当無理な体勢になりながらイチモツを足裏にコスリつけた。怪しまれないようにツボ押しは継続させている。
「アァ、そこそこ! いい、すごいくいぃ…」
美由紀の甘い声を聞くたびに、興奮の度合いが上がる。裏筋、亀頭の腹、尿道、太茎と、イチモツ全体で足裏にアタックする。固い踵にコスリつけたり、柔らかい土踏まずを叩いたり、親指と人差し指の間にグリグリ押しつけたり。
ソックスを穿いたままの足裏の感触もよかった。ナイロンにこすれる感じが強刺激だった。
はぁ――はぁ――。
「美由紀、どうだ、いいか?」
「いいよ、叔父さん…もっと、アッ、そこ。やんっ」
「美由紀! 美由紀!」
高木はトランス状態に陥った。あたかも美由紀とヤっているような感覚に包まれた。中学生の頃、足裏を無防備にさらけだす女たちの姿がフラッシュバックした。
本当は美由紀とヤリたいのだろうか。それはよく分からない、と思いながら高木はイチモツで足裏を攻撃し続けた。
――やがて。
激しい快感の予兆が下腹部で生じ、思わずうめき声を上げそうになったがこらえたら、全身がしびれてイチモツが大きく跳ねた。ああ、イク――。
ドピュ!
出た。青臭い白濁がものすごい勢いを伴って、足裏に放出される。土踏まずのくぼみにダクダクと流れ出る。
しかし足裏だけで受け止めきれる量と勢いではなかった。
やばいやばいやばい!
高木は焦ったが、快感が大きすぎてまったくコントロール不能だった。白濁は容赦なく美由紀の新しい制服のスカートを汚していった。
やばい! さすがにバレる!
高木は体をビクつかせながら、美由紀の反応をうかがった。すぅ、すぅ、と寝息を立てていた。
心底安堵した。証拠隠滅をはかるために、ティッシュ箱を手に取った。汚された新しい制服のまま入学式を迎える美由紀のことを、まるで人ごとのように、高木は不憫に思った。(おわり)
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