あらすじ
上司に無理矢理付き合わされた飲みで酔っ払った秀太。上司に家まで送ってもらい、酔い潰れて寝ていると愛する妻の悲鳴が!ああ、目の前で妻が上司に犯されているのに、社畜の秀太は止めることができない!
※約4800文字
最愛の妻、亜紀の悲鳴
――助けて。
その声で、吉田秀太は目を覚ました。酔いつぶれてリビングで寝てしまったようだ。まとわりついてくるアルコールを振り払おうと頭を振った時、またその声が聞こえた。
―― 秀太、助けて!
切迫した声。愛する妻、亜紀の身に何かが起きている。そんな危機感が完全に秀太を覚醒させた。
「亜紀ちゃん? どうした亜紀ちゃん!」
「いやぁっ! 秀太ぁぁ!!」
奥の寝室だ!
足がもつれて転び、秀太は這いつくばるようにして寝室にたどり着いた。ドアを開けると――。
上司と亜紀がベッドの上で!
柔らかいオレンジ色の 間接照明に包まれた寝室。 部屋の奥にあるダブルベッド上でうごめくヒトカゲ。
秀太は信じられない光景に息を呑み、目を見張った。
「何やってるんですか課長!」
「秀太、起きたか」
「起きたかじゃないっすよ!!」
「お前が寝ちゃったから退屈でさ、奥さんと話してたら、いつの間にかこんな体勢になっちゃってさ」
へへ、と笑った課長はベッドの上で亜紀に馬乗りになっていた。そして亜紀のおっぱいをニットの上から両手で揉んでいた。
課長から逃れようと亜紀はもがいているが、その細腕で100キロはあるだろうメタボの課長を押しのけることはできない。
「冗談はやめてくださいよ!!」
秀太は課長の肩をグイッとつかんだが、課長は亜紀から離れようとしなかった。
「ちょっと課長!」
「結婚式の時、祝辞読んでやったろ?」
「だから何だってんですか!」
「いい女だなって、ずっと思ってたんだよ」
「ふざけないでください!!」
「テメェ、コラァ!!!」
課長がイキナリ怒声を上げた。ビクリとなって秀太の動きが止まる。課長には仕事でヘマをするたびに何度も怒鳴られているから、恐怖ですくみ上がってしまうのだ。
「秀太秀太秀太シュウターァァ!!」
「な、何すか」
「テメェ今朝もポカやりやがってよぉ! 先方との約束時間間違えて打ち合わせ遅れるなんてあり得ないだろうが!」
「そ、それは、申し訳ありませんでした…」
「俺が謝り倒して事なきを得たからよかったものをよぉ? 下手したら会社は大損害だぞ? あん?」
わかってんのかよテメェ、と言いながら課長は亜紀のニットを乱暴に脱がせ始めた。
「いやっ、いやぁぁ! 助けて秀太ぁ!」
細くキレイな足をバタつかせる亜紀!
長い髪が乱れ、苦悶の表情を浮かべる亜紀!
秀太は我に返り、課長を亜紀から引き剥がそうと課長に抱きかかった。
「亜紀いやがってるじゃないっすか!」
メタボの課長を動かすのは至難の業だった。押しても引いても簡単には動かない。そうこうしているうちに課長は無言のまま、亜紀のブラジャーを剥ぎ取った。
「きゃぁっ!」
「ちょ、課長ぉぉ!」
亜紀のプルンとふくよかなおっぱいがあらわになった。自分以外の男に見られただけでも相当ショックだった。
「だ…めぇ…!」
亜紀が身悶えるたびに、たわわん、と2つの白いふくらみが波打ち、動悸が激しくなった。
それを課長が!
いきなり!
鷲づかみにした。課長の乱暴な手の動きに合わせて、亜紀のおっぱいはひしゃげた。
「イヤァァー!」
悲鳴が室内に響き渡り、
「課長ぉぉぉっ!」
秀太は思わず課長の顔を殴った。
「っ痛……」
課長の唇が切れ、流れた血が亜紀の体にポタリと落ちる。
「おい、秀太……」
低く、ドスの利いた声。
「上司殴るとは、いい度胸してんじゃねぇか」
ギロリとにらまれ、秀太はまたすくみ上がる。
「仕事もできねぇクセにいっぱしの給料もらって、奥さん養ってられるのは誰のおかげだ? なあ、秀太よぉ? いっつも俺が尻拭いしてやってんだろ? 感謝の気持ちってのがテメェにはねぇのか?」
「そ、それは……」
「俺がいなきゃ、とっくに会社クビになってんぞ。そしたらどうすんだよ。どうやって奥さん食わせてやんのよ。風俗にでも働きに行かせるか?」
「ば、バイトでも何でもしますよ……」
「バカヤロウ!!」
課長の裏拳が秀太の鼻にまともにヒットして、秀太はもんどり打って倒れた。
「世の中そんな甘くねぇんだよ! 人生舐めんな!」
鼻から血が流れる。痛い痛い痛い痛い痛い――。
優しい秀太はまともにケンカしたこともない。言葉と肉体の暴力にさらされ、対処法を見つけられず、思考停止におちいりそうになる。
「お願い…暴力はやめて……」
それでも秀太が立ち上がれたのは亜紀の目から涙がこぼれたからだった。自分はどうなってもいい、と秀太は思った。亜紀さえ守ることができれば、それでいい。
しかし立ち上がった秀太に、今度は課長の優しい声。
「悪い、秀太。殴るつもりはなかったんだ。俺、おまえのこと好きなんだよ」
「課長……」
「仕事の出来不出来なんて人の価値のほんの一端だ。どんなに迷惑かけられたって、俺はおまえと一緒に仕事がしたい。おまえがかわいくて仕方ねぇんだよ。そういう気持ちがどれだけ人を豊かにするか、教えてくれたのは他でもない、秀太だ」
無意識だった。秀太は涙を流していた。信じられないことに嬉しかったのだ。
「だからさ、な? わかるだろ? 高じておまえの奥さんまで好きになった。今日だけだから。少しだけだから」
課長はそう言って、亜紀のおっぱいにむしゃぶりついた。
「あっ、んん!」
亜紀は身をよじり、色っぽい声を出した。
「秀太、助けて。助けてよぉ…アンッ」
乳首を吸われ、亜紀の体がはじけた。課長はチュパチュパと大きな音を立て、亜紀のおっぱいを貪る。課長の唾液で亜紀のおっぱいがびしゃびしゃに濡れ、テカり始めた。
「秀太、んっ、ダメ! 秀太ぁ!」
助けを求める亜紀の声だったが、どんどん弱々しくなっていく。感じているのか、あきらめかけているのか分からなかった。
そんな亜紀の唇を、課長は唾液で濡れた舌で舐め上げた。ピチャ、と音がした。 課長はおもむろに、亜紀の下半身に手を伸ばした。
苦しいのに体が動かない!
亜紀の赤い肉裂から、亜紀の内部に侵入した課長の2本の指が、亜紀を激しくこすり上げる。
「ハァン、アァッ、やっ、ダメダメ、イヤァ!」
体をのけぞらせ、課長の動きを両手で止めようとする亜紀の反応もまた激しい。快感から逃れようと腰を浮かせ、くねらせるが、課長の指はどこまでも追いかけ、亜紀から離れない。
抜き差しする課長の指があふれる愛液で濡れている。クチュクチュといやらしい音が肉の裂け目から絶えず漏れる。
「ヒィィッ! 秀太ぁぁ! アッ!」
叫んだ亜紀の体がひときわ大きく跳ねる。どうやら達してしまったようだ。ジョバッ、と液体が噴き出した。
それでも課長は指の動きを止めない。これでもか、これでもか、と激しく亜紀に突き立てていく。
「ハァァァ! ヤァッ!! 止めて止めて止めて! イったからダメぇぇぇ!」
ビクンビクンと大きく波打つ亜紀の体。白目を剥いた苦悶の表情。震えるおっぱい。乳首の先まで震えている。
この世のモノとは思えない地獄みたいな光景。愛する妻が目の前で、犯されている。
なのに秀太は動くことができない。
ジンジンと痛む鼻を抑えながら、秀太は嗚咽をもらした。痛いのに、苦しいのに、悲しいのに、下半身はガチガチになっていた。このまま自らの手で射精したい、という欲望をギリギリの理性で我慢していた。
課長と目が合った。課長はニヤリと笑った。その笑みが意味するモノを理解してしまった。そろそろ入れるぞ、ということだ。
課長は亜紀から指をスポンと引き抜き、素っ裸になり、ぐちゃぐちゃに濡れた肉の裂け目に自らのそそり立った硬直をあてがった。
課長の硬直は、秀太のモノより一回り大きかった。
「いや、やっぱりバックから突きたいわ」課長は楽しそうに言った。
亜紀は腰をぐわしとつかまれ、乱暴に体をひっくり返された。
「きゃぁっ!」
そして無理矢理四つん這いにされた。
止めてくれ!
心が叫ぶ。
なのにどうしても声にならない、体が動かない……。
課長の中出しで失神した妻
亜紀のヒダをかけわけ、課長は硬直棒を奥深くまで一気に埋めた。
「ハァンッ!」
反射的に反り返った亜紀の細い背中。背骨のくぼみに沿って、課長が舌を這わせる。
「あんっ、ヤッ!」
乱れた髪に隠れ、亜紀の表情は見えなかった。課長が腰を動かし始めた。垂れ下がった亜紀のおっぱいが振り子のように揺れてぶつかりあった。
パンパンパンパン――
課長の下腹部が亜紀の尻を叩く。肉がぶつかり合う音が響く。
「亜紀…亜紀…」
やっと声が出たが、課長は腰の動きを止めない。秀太はいつのまにか泣きじゃくっていた。メタボに蹂躙される妻の体。
苦しい、こんなにも苦しい。そう感じれば感じるほど、秀太の下半身はパンパンに膨れ上がっていく。
「何だ、おまえ。おっ勃ててんじゃん」
課長が言い、亜紀はチラリと秀太を見た。そして、
「あなた……」
悲しそうな声を漏らした、やはり髪に隠れていてその表情は見えなかった。
「へへ。おまえも一緒にヤルか?」
よいしょ、と言いながら課長はバックから突き刺したまま亜紀を抱き上げた。そして秀太に見せつけるようにおっぱいをグニャグニャ揉む。課長の指の間からプルン、と肉がこぼれた。
次いで課長は亜紀の髪をかきあげると手で束ねた。亜紀の表情を秀太に見せるためだった。亜紀は涙でくしゃくしゃになっていた。
あなた……、とつぶやいた唇が震えていた。
あまりにつらさに秀太はその場にヒザをついて、うつむいた。鼻からしたたる血が床を汚すのを見て、秀太はようやく悟ったた。自分は日常的な暴力によって支配されているのだと。
毎日のように怒鳴られ、小突かれ、また怒られやしないかとビクビク課長の顔色をうかがう内に反抗心を奪われ、ただ従順な社畜に成り下がっていた。
今日、珍しく飲みに誘われたのも、飲みの最中、終始機嫌よく秀太に接してきたのも、最初から亜紀の体が目的だったに違いない。
「いやぁぁぁっ!!」
亜紀の悲鳴で我に返り、顔を上げた。バックの体勢に戻っていて、課長は亜紀の尻を思いっきりつかみ、左右に広げ、グリグリと硬直棒をねじ込んでいた。
「こうするとよ、すっげー奥まで入って気持ちいいんだ。秀太、おまえも今度やってみるといい。うっ、やべ、さすがにそろそろ……」
息を荒くしながら、課長はピストンを再開した。
パンパンパンパンパンパン――。
「イヤァァァァッ!! だめぇぇぇぇっ!」
メタボなのに速すぎる。激しすぎる。課長は汗をまき散らす。耐えられない。華奢な亜紀がこんな激しさに耐えられるはずがない。
「いやっ、ダメダメダメ! ヒィィッ!」
壊される。亜紀が壊される。愛している。心の底から亜紀を愛しているのに。課長によって亜紀が壊されていく。
「うがぁっ、イクぞ! 秀太ぁ! よく見とけ!!」
課長の最後の一撃が亜紀をつらぬいた。
「ダメぇぇぇ! あなたぁぁ!!」
亜紀の悲鳴の直後、課長は大きく体を震わせて「うおぉぉっ!」と雄叫びを上げた。
ああ、ついに……。
亜紀の中に……。
課長は硬直棒を抜こうともせず、ビクビクと体を震わせ続けた。震えは次第に治まり、最後の一滴まで絞りきったのだと分かった。
「いやぁ、秀太…おまえ、こんないいモノに毎日埋めてるのかよ。羨ましいぜ」
課長が心底満足したように笑みを浮かべた。
――どんなに仕事がつらくても、と秀太は思った。
亜紀の笑顔を思い浮かべるだけで頑張れた。でも終わりだ。もう終わりだ。しあわせだった日常にはもう、引き返せない。小刻みに体を震わせながら白目を剥いて失神している亜紀を見ながら、秀太はいきり立った自らを慰め始めた。(おわり)
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