ママチャリの後ろから巨乳をモミモミしてもいいですか?

人妻・熟年

自転車の後ろ

「しっかりつかまっててね! 飛ばすよ」

 躊躇なんてしない。チャンスの逃げ足は早い。芹奈さんの腰に腕を回して抱きついた。細い腰。あばらの感触。柔らかいお腹。

 ふわふわ揺れる髪を見ながら、芹奈さんの背中にそっと顔を埋める。背中まで柔らかい。

 まだ走り初めて5分ほどだが、彼女の背中はしっとり汗ばんでいた。彼女に背負われる老人はこんな感触を味わっていたのか、と考えた時にはすでに股間はギチギチになっていた。

 自転車の揺れ。少々荒くなった彼女の息。目を閉じて神経を集中する。おっぱいの揺れが腕に伝わってくる。メロンのように身が詰まったそれが頭に浮かぶ。

 自転車が緩やかな上り坂に差しかかる。 

「行くよ!」

 彼女が立ちこぎを始めた。体の揺れが上下左右に大きくなる。同時におっぱいの揺れも大きくなった。 

「ん~、しんどい!」

 それでも音を上げずに、俺を後ろに乗せ続けたまま坂を上りきった。再び彼女が腰を落とした時、さりげなく、さっきよりもひっついた。手の位置も上に移動させた。さりげなくさりげなく。

 手の甲はおっぱいの真下だ。たぷん、たぷん、と上下する毎にそれがフニャリと当たる。俺はさらに、手をじりじり上げていった。

 完全に手に乗っかる感じになった。お腹よりも、背中よりも、やっぱりそれが一番柔らかい。

 夜の自転車2人乗り。

 気持ちいいだけではなく、どこか懐かしい気持ちにもなっていた。

「何か、いいですね。青春してて」

「あー、うー……」

 芹奈さんの息は上がっていた。

「交代しましょうか?」

「いいの…今日は…ふぅ…っん、ひぃ」

「この公園、突っ切っると近道ですよ」

 俺が指差した先へ自転車は進路を変えた。

 別れが惜しい恋人みたいなシチエーション。高ぶっていた。まだ冷めきらない酔いにもアシストされた。誰もいない公園を走る自転車の後ろから、俺は彼女にギュッと抱きついた。

「あ、ちょっ、運転…しにくいから!」

「俺、芹奈さんのこと、いいなって思ってたんです」

「そ、そうなの…?」

 抱きつく腕に力を入れる。

「く、くすぐった…いぃ…ってば!」

 背中にキスをした。すでに汗でぐっしょり濡れた背中に。

「えー、何、何なの三島くん!」

 鼻で彼女の背骨をなぞり、唇でブラジャーのホックを噛んだ。

「やっ、ちょっと!」

 勢いでおっぱいに手を伸ばし、キュッと揉んだ瞬間、「あんっ」と彼女は身をよじった。自転車はバランスを崩して草むらに突っ込んだ。

 

 どうにか身をていして彼女の下敷きになった。草むらの上で抱き合うような格好になっていた。

「ぐぅ……ごめんなさい、どこも打たなかったですか?」

 俺の痛む背中やヒジより芹奈さんの体が心配だった。

「あのね、そんなこと急にするから……」

 俺の上で体を起こした彼女の髪が顔にかかる。息もかかる。少し酒臭かった。怒っているかと思ったが、「三島さんは大丈夫?」と逆に心配された。

「ごめんなさい。調子乗りました。でも、本当なんです」

「本当って?」

「いいなって、思ってること」

 うーん、と彼女はうなった。

「それってアレかな。同僚として。あるいは頼れるお姉さんとして。それとも……」

「女としてです。好きです。キレイです」

 芹奈さんは難しい顔をして、またうなった。

「でも、いろいろと難しいよね」

「そうですか?」

「そうだよ。子持ちだもん。簡単じゃないよ」

 まんざらでもなさそうに思えた。俺は芹奈さんの頬に両手を添えた。見つめられた。見つめ返した。夜の公園。外灯の下。さらさらと風の音しか聞こえない。

 芹奈さんの唇をなぞった。彼女が顔を寄せてくる。重なる唇。彼女の重そうなおっぱいの先が、俺の胸に当たった。

 そのまま抱き寄せようとしたが、「だめ」と彼女は俺の欲望を突っぱねて立ち上がった。

「明日があるからあんまり遅くなれないし、それにやっぱり、簡単じゃないよ……」

 おもむろに自転車を起こし、乗って、と芹奈さんは自転車の後ろを叩いた。

「行こう。もう近いでしょ?」

 俺の住む賃貸マンションはここから10分ほどだった。期待と失望、天国と地獄を繰り返した俺はどうかしていたのだと思う。

「あの、胸。自転車の後ろから、触っててもいいですか? それだけ。ホント、お願いします!」

 かなり変態なお願いのため、土下座しそうな勢いで頭を下げた。

闇夜を走る自転車

 自転車をこぐ芹奈さんのおっぱいを後ろからしばらく揉んでいたら、手の平が汗でじっとり濡れてきた。 

「何だかなぁ」と彼女は言った。「三島さんそんな人だとは思わなかったよ…」

 自分でもそう思います、と答えながら俺は揉み続けた。

 

 残り時間は10分だ。この至福の感触を味わえるのは。俺は乳首を探し、ブラの上からつまんだ。

「あんっ!」

 ピクリと体を震わせ、芹奈さんは悩ましい声を出した。その声を聞けば、もっともっといじめたくなるのが男のサガ。俺はカットソーの中に両手をすべり込ませた。直接触れる汗ばんだ柔肌。ヘソの穴を指先でコリコリした。

「ヤっ、そこは聞いてないよぉ~!」

 芹奈さんは体をよじったが止まらない!

 お腹をさすりなが手を上へ移動させる。ブラも汗でしっとり濡れていた。揉んで、揉んで、揉みながら片方の手を背中に回してブラのホックを外した。

「まじで? そこまでする?」

 する。俺は貪欲にその柔らかさを求めた。

 おっぱいを直接つかむ。そして揉む。汗のせいでぴったり手の平に吸い付いてくる。温かいというより、ちょっと熱い。そしてでかい。俺の手に余る。指の間から肉がプニュ、とはみ出る至高の感触に胸を躍らせた。

「あんっ、もう~…んんっ」

 芹奈さんは自転車をこいでいるから、おっぱいが勝手に動く。手の平の中でフニャフニャと自在に形を変える。

 

 残り時間は5分ほどだ。

 どれだけ触り続けても飽きない手触りの中心をつまんだ。

「アンッ!」

 固くなっていた。コリコリコリコリ、俺は乳首を指でつまみ、転がし続ける。そのたびに芹奈さんはビクビクと体を痙攣させた。

「信じられない! 付き合い方考えちゃうな~…んんっ」

 それはそうだ。闇夜の自転車2人乗り。後ろの男は自転車をこぐ女の体をまさぐっている。そんな状況だ。おまわりさんが見たら注意くらいでは済まないだろう。

 それでも俺の手は止まらない。

 だが、至福の時間は永遠には続かない。ひたすら柔らかいメロンをいたぶり続ける内に、いよいよ目的地が見えてきてしまった。

「芹奈さん、とても残念なお知らせがあります。そこ、俺のマンションです」

「ホントに残念そうに言うね」

「切ないです。悲しいです」

「私はホッとしたよ。乳首取られちゃうかと思った」

 芹奈さんは笑った。俺も笑ってみたが、上手く笑えたかどうか自信がない。

 自転車が止まる。最後におっぱいをぎゅっとつかんでから、俺は自転車を降りた。

「最後の何? 置き土産?」

「未練です」

「三島さんは、私じゃなくておっぱいが好きなんだと思うよ」

「違います。芹奈さんのおっぱいが好きなんです」

 ふ~ん、と彼女は首を傾げて「考えとく」と言った。

「どうしても簡単な話ではないけどさ、私も三島さんのこといいと思ってる」

「まじですか?」

「一緒に飲めて楽しかった。若い男の人とのスキンシップ、久しぶりだったし。本当は手相なんて見れないの。そういうわけだから」

 芹奈さんは「じゃあ」と自転車にまたがり、ひらひら手を振ってそのまま走り出した。彼女の背中が見えなくなるのと同時に我に返った。

「何やってんだ俺……」

 本来なら超絶嫌われても文句の言えない愚行だったが、それでも彼女は2人の仲を「考えとく」と言ってくれた。期待と失望を繰り返した1日だったが、最後には希望が残った。 

 俺はメロンを散々揉んだ手の平を見つめた。至福の感触もまだ、ここに残っていた。(おわり)

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