幼なじみのぬるぬるオイルマッサージ。ダメっ!そこは反則だよぉ!

お姉さん

あらすじ

幼馴染がマッサージ店を始めたので、ちょくちょく通うようになった。何度かお店に通っていたある日、彼の指がお尻やおっぱいに滑ってきた。「僕、前から好きだったんだ」彼のマッサージに身も心もほぐれていた私は……

※約4500文字

幼なじみのマッサージ店

 背中にマッサージオイルを広げていた翔太(しょうた)の指が、お尻に触れる。

 最初は大して気にしていなかったけど、少しずつ頻度が多くなっている気がする。

「あのさ、翔太……」

「何? 彩奈(あやな)ちゃん。気持ちいいでしょ?」

「あ、うん。それはホント、生き返る……」

「彩奈ちゃん頑張り屋さんだもんね。ふくらはぎ、パンパン。痛かったら言ってね」

「うん……」

 どうやら故意ではないようだ。

 施術着の彩奈は施術台の上で安心して目を閉じる。翔太の手がふくらはぎを優しく、そして丹念に揉みほぐしていく。爽やかで甘いアロマの香りに身も心も解きほぐされる。すぐに眠気が襲ってきた。

「次は背中ね。全身をまんべんなくマッサージしていくよ」

「うん、ありがと……」

 幼馴染の翔太がフランチャイズで立ち上げたマッサージ店。

 翔太は性格がソフトだから天職だよ、と彼の決意を激励した3ヶ月前から、応援の意味も込めてちょくちょく訪れている。

 駅前の小さなテナントビルに入った小さなお店。翔太も含めて従業員は4人で、男女2人ずつ。専門学校で知り合ったという仲間が、いつも笑顔で迎えてくれる。

「これはマッサージ師として腕が鳴るな」

「うん、もうね……体中バキバキでつらい……」

「お仕事大変だね。しんどい時はいつでも僕を頼って」

「…うん……」

「今度美味しいものご馳走してあげるから」

「……お寿司…が……いい……う~ん……」

 まどろみの中にいる彩奈の背中を翔太は絶妙な力加減で揉みほぐす。優しい言葉も心地いい。

 完全に落ちかけた時、翔太の手が腋の下に触れた。

「ちょ、そこ…くすぐったいから……」

「大丈夫。僕に任せて」

 適度にマッサージオイルを追加しながら、肩甲骨から脇腹、腋の下へと翔太の手が彩奈の体をなぞる。なぞる範囲は少しずつ広がり、乳房の脇に触れた。

(んん。ちょっと微妙だな……気持ちいいからいいけど)

 翔太は彩奈と同じ24才。

 幼稚園から高校までずっと一緒で、やがて迎えた思春期でも、翔太はカノジョを作らなかった。少なくとも彩奈の知る限り。

 性欲が薄い草食系が本線。もしかしたらゲイかもしれない。そんな風に考えていた。だから翔太が彩奈の体に欲情しているとは思いもしなかった。

「彩奈ちゃん、今彼氏いるんだっけ?」

 その質問に隠された翔太の本心にだって当然気がつかない。

 とにかく眠気が勝っていた。

「好きな人はいるけど……ごめん、今は眠らせて……」

「うん……」  翔太が背中を一定のリズムでやんわり押してくれる。あまりの心地よさに、彩奈は深い眠りの中へと落ちていった。

激しい翔太

「彩奈ちゃん、好きだよ」

 夢の中でその声を聞いた。

「白状するとね、ずっと好きだったんだ。幼稚園の頃から」

「またまたー……」

 彩奈はむにゃむにゃと答える。

 けど、何かがおかしい。マッサージは続いていた。けど、やっぱりおかしい。

 寝返りを打とうとしたけど、できなかった。腰の少し上あたりに重さを感じた。

「う~ん、何なの翔太……」

 眠気を振り払うように、ベッドに手をついて上半身を持ち上げようとした。

 その時だった。

 無防備な彩奈の乳房に、ふいに力が加わった。

「んっ?」

「好きだ、彩奈ちゃん!」

 背後から乳房をわしづかみにされた。施術着は脱がされていた。自分が全裸であることにひるんだ。

「やっ! 翔太!」

 荒々しく乳房を揉みしだく翔太の指が乳首に触れる。

「アンっ、ちょ…!」

「ずっとずっと好きだったんだ!」

 乳首を指の間に挟まれ、眠気が一気に吹き飛んだ。

 マッサージオイルのヌルヌルした感触で乳首を転がされ、ピクリと体が反応した。

「アッ…ダメっ、ダメだよ翔太!」

「もう我慢できないよ!」

 パニック。

 翔太にこんな荒々しい一面があったなんて。  

 

「お、落ち着いて、翔太! お願い、話し合おう!」

「彩奈ちゃんはヒドいよ! 昔っからそうだ! 好きな人が出来たら僕に報告してきて、失恋したら僕の胸で泣いて……その度に僕がどんなにつらい思いをしていたか、考えたことある? ないよね?」

 なかった。

 だって翔太がそんな風に思っているなんて知らなかったから。

「ごめん……」

「彩奈ちゃんとシたい」

「でも……」

 翔太が乳首をつまむ指に力を込めた。

「はぁんっ!」

 ビリビリとした刺激が全身を走る。

「僕、今日は退かないよ。彩奈ちゃんが欲しい。欲しくて、たまらないんだ」 

 熱烈な求愛が胸に刺さる。

 二十年も。

 この優しい男の子の思いを踏みにじってきたんだ。そう思うと、罪悪感がどっと湧いた。

「分からないよ、翔太」

「え?」

「まだ翔太のこと、好きになったわけじゃない。これから先、好きになるかも分からない。それでも、いいの?」

「……好きにさせてみせるよ。そして、必ずしあわせにする。もう他の男のためになんか泣かないで。ただの幼馴染みなんていやだ」

 翔太は涙ぐんだようだった。

 こんなに真剣に男性に求められたことなんて今までなかった。

 彩奈は体の力を抜いた。

「翔太の好きにしていいよ。でも、こんなところで大丈夫?」 

 少し心細そうに、翔太はうなずいた。

丹念なクンニ。ただの幼なじみではなくなった瞬間

 施術台の上で仰向けになった。

 意識して見ると整った翔太の顔が近づいてきて、唇同士が軽く触れた。

「僕、泣きそう……」

 触れた唇のまま話され、じれったくなり、彩奈は翔太の首に抱きついた。そして唇に吸いつく。

 翔太は彩奈の頭と背中に手を回し、唇を強く押しつけ、舌を入れてきた。絡まる舌のせいでいやらしい音が立ったけど、オイルでマッサージされている時と同じような音だった。

 翔太の胸で、彩奈の乳房はふにゃりとつぶれた。オイルだらけの乳房は、翔太が動くたびにツルツルと滑り、とても気持ちがいい。

 翔太は口を離し、彩奈の胸に頭を移動させた。

 乳房を絞り上げた翔太が、乳首を口に含む。

「ンンっ!」

 声を出さないようにしているから、くぐもった声になる。

 何度も何度も揉まれ、吸われ、舐められた。

「アッ…」

 不可抗力。多少の声はもれてしまう。

 さっきまで彩奈を癒やしていたその手は、今は荒々しく彩奈の体を這い回る。乳房、腋の下、首筋、お腹とおへそ。

 マッサージ師らしく、途中でオイルを追加するから、快感は途切れることなく体内に蓄積されていく。どこを触れられても敏感に反応してしまう。

 おへそにキスが落ちてきた時は危うく期待でイキそうになった。クンニしてもらえるという期待――。

期待は裏切られなかった。翔太は彩奈の中心に顔を埋め、赤く敏感すぎる裂け目を舌で舐め上げた。

「んっ、ハぁっ!」

ビラビラを唇で優しく挟み、舌先でクリトリスをちょんちょん刺激しながら、丹念に、丹念に裂け目全体を柔らかく舐め回す。

「だっ、めっ…出ちゃう、声、出ちゃうよぉ……あぅ!」

 そうなのだ。

 幼い頃から翔太は彩奈の期待を裏切ったことなんてない。

 限定販売のオモチャも、新発売のお菓子も、必ず手に入れてくれた。飼い犬が死んだ時もずっと寄り添っていてくれた。あれが愛じゃなければ、何を愛と呼べばいいのか。

「彩奈ちゃん、美味しいよ。トロトロで、とってもかわいいよ」

 愛液までかわいいと言ってくれる男はどこにもいない。ヌチャヌチャ、クチュ…、ジュプ。

 触れるか触れないか、という強さでクリトリスを舌先で突かれ、全身に刺激が走った。ぞくぞくした。

 やばい、イキそう――。

 彩奈はとっさに翔太の頭を抑えた。

 初めてだから。

 翔太を光のスピードで好きになっているから。

 だから、一緒にイキたかった。

 そんな気持ちさえ、翔太は察してしまった。

「そろそろいい?」

 裂け目から口を離した翔太が這い上がってきて、耳元でささやいた。ゾクリとした。

「うん。声出さない自信ないけどね……」

 言いながら翔太の耳たぶを甘噛みした。

「うわっ! やばいよ、それ」

 興奮しきった翔太の手がいきなり彩奈の下半身に降りてきて、オイルに濡れた指が秘肉に達した。そして、下から上へ、上から下へとこすり上げる。

「ンンっ…!」 

 たまらず手で口をふさいだけど、それだけじゃ全然足りなくて、手の甲を噛んだ。

「だ……め……今は、だめ。そんなに激しくは……あんっ」

 翔太は指の動きを止めた。「やっぱりここじゃマズいよね……後にしようか?」

「気が変わっちゃう……かもよ?」

 今すぐ欲しいとは口に出せず、いじわるを言って翔太を急かした。

「いやだよ、そんなの」

 翔太も全裸になり、すでにいきり立ったモノを秘肉にあたがい、一気につらぬいてくる。

「くぅっ、ンッ!」  

 歯形が残るくらいの強さで、手の甲を噛むしかなかった。

 施術台がキシキシと音を立てる。

 翔太は腰をつかみ、奥までたっぷり埋めてくる。何回も何回もつらぬいてくる。

「はぁ…彩奈ちゃん……何か喋って……」

 そんなの無理!

 喋ったら歓喜の声が店内に響いてしまう。

 返事をする代わりに翔太の乳首をつまみ、クリクリと転がした。

「あっ、うぅっ!」

 それで熱狂ゾーンに入ってしまったらしい。翔太のストロークが勢いを増した。

 固い肉が柔らかい肉をかき分け、猛り狂う。ズブズブと突き進んでくる。奥の奥まで猛然と突進してくる。女の悦びが全身に広がった。熱く求められることが女にとってどんなに嬉しいことなのか、翔太が知っているとは思えなかった。

 ひたすら優しかった幼馴染が今は、どうしようもなく男だった。

「彩奈ちゃん、イクっ! 彩奈ちゃん!」

 言うなり翔太は最後の一撃を押し込み、彩奈の子宮を叩いた。

 息ができなくなり、ぎゅっと目を閉じたら、

 ドクン。

 翔太の体は大きく跳ね、達する前に彩奈からいきり立ったモノを引き抜いた。

抜いた瞬間、翔太の膨れ上がったカリ首がひっかかり、その刺激で彩奈の快感は一気に頂点に達してしまった。

「んっ! んんんっ!」

 彩奈は体を激しく震わせる。翔太も震えている。ふたりして、こんなところだけど、同時に達してしまう満足感。

 翔太は彩奈のお腹にも、当然顔にも、自らの濁った液体を飛ばすようなことはしなかった。勢いで施術台から落ちそうになっていたけど、彩奈にあらゆる負担はかけなかった。落ちていたらきっと、ケガをしていたと思う。

 彩奈がコントーロールできない痙攣に身を任せていたら、やがて体から激しさが去り、気怠さと幸福感だけが残った。

「彩奈ちゃん、好きだよ」

 翔太は自分の後始末もそこそこに、彩奈の頭を何度もなでた。やっぱり、と思う。

 それが、女にとってどんなに大切なことなのか、翔太が知っているとは思えなかった。

 もう迷うことはない。

 翔太とこうなることはきっと幼い頃から決まっていたのだ。長い間待たせてごめんね。

 なんて。

 やけにロマンチックな気持ちを施術台の上で持て余した彩奈は、翔太の胸に顔を埋めた。

「好きだよ」最後にもう1度、翔太がつぶやいてくれた。(おわり)

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